――…と。
プレゼントの話が途中でした。
ここで開けるのはお勧めしません、ので、後で開けてください。
[くすくすと楽しそうに笑いながら、少し首を傾げて見せる]
先輩の好みはわからなかったんで、俺の好みとイメージですが。
中に入っているもののひとつめは、手帳です。
手帳というか、日記帳ですね。ちょっとごつめの分厚いやつです。
……あれこれ考えた割に、平凡なモノになりましたが。
良かったら、使ってみてください。
[銀色の細工で閉じられた、古い書物のような装丁の日記帳。
深い藍色の表紙に、淡い湖色の羽根の装飾が施されている。
細かく編まれた糸でできた桜色の栞が、分厚い頁の半ばあたりに挟み込まれていた。
プレゼントが日記帳だけであれば、ここで開けられても問題などない。――……問題があるのは]