[ひとしきり再会を喜ぶと、グイと耳を引っ張られた。] うお! なに? 湯をたててやるから沐浴して着替えろ? いや、それは親父が帰ってきてからね。 一番風呂は一家の主の特権でしょ。 いつ戻るかわかんない? まあ、ごもっともで──[南の戦況はどうなっているんだと、拠点の男に聞いてみるが、わからん、との答えだ。]