[艦を確認しつつ――「あれ」と。] ヴァイは間に合わんのか。 残念だな。あそこのヴィクトリアと、艦長とで操船技術の勝負して欲しかったんだけどよ。 ま、勝負は冗談だけどさ――いい操舵手だよ、ヴィクトリア。艦を馬みたいに操る。 連携したら面白い事できそうなんだけどね。[噂に聞いている、タクマへの“無茶ぶり”>>82と、それにまつわる操舵の“すごさ”を思い出し、男は目を細める。] さて、と。 じゃあ、動きますか。[出立の準備のため、男は身を起こした。]*