― 魔王城・大広間 ―[>>303エスコートの恩恵を知らず受けながらやってきた大広間。国民性との言葉には眉根を寄せた。]そんな国は嫌だ。この国ではこれが普通なのかもしれないけれど…。[好きでもない相手の裸など見ても困ると、渋面し視線を逸らす。こちらも気はぬかずに居られたのは、先程聞いた言葉も原因か。無意識にツヴィンガーの方へと体を寄せて、周囲への警戒を強める。それから視線は、宣言を始めた王の方へと移る。]