― 集会当日・シュビト ―
[シュビトの街の外で様子を伺っていた王府鎮圧部隊の耳にも、
時代を震わせる鬨の声>>267――始まりの合図――は、確かに届いた。
「聞いたか、皆の者!
反政府活動を行い、群集を唆し、
平穏を脅かす暴徒どもを、我らの手で取り押さえるのだ!」
[周辺諸侯から派遣された兵のうち、二百五十を預かるのが、
齢32のステファン・オレイソンだ。
なお童顔なのを気にしているのはトップシークレットである]
「民を傷つけることなかれ――…
巫女姫様よりの厳命だ!遵守するように!
我らの敵は暴徒ども……行くぞ!!」
[号令一下。
二百五十の兵が、先陣を切ってシュビトの街に流れ込んだ]