でもなァ、大切なものはひとつでも多く守れるように…… 努力することは決して無駄じゃねぇよ。 [ぱん、と力強く両手を叩いた。] [―――全てを護ることは出来ずとも] [―――この両腕に納まる幸せは、決して零すつもりはない]