[風は昔から、一緒にいてくれるものだった。それは今でも変わらない──どころか、より一層、近しい存在となっていて]……そっちも、いい風吹いてんだろーな。[すい、と手を伸ばしつつ、小さく呟く。返事はなくても別にいい、届いてると思ってるから]こっちもいい風吹いてる……いや。これから、いい風、吹かせてやるぜ。[だから、と。見上げた先には、静かな空]ちゃんと、おーえんしてくれよなー?