ドロシー!
返事して!!
[ 今はもう何も話さない通信機を呆然と見つめた
こんな事になるなら最初に何処へ居るか聞けば良かった
そんな事を思っても後の祭りで。
カタカタカタカタ、
嗚呼五月蝿い、と苛立つように辺りを見れば
鳴っているのは私の震える歯であった
怖い。怖いのだ
彼女が傷つくことが。
彼女は強いけれど、武装した男性と
…そして彼女が信頼していたであろう " 仲間 " がもし襲ったなら。
ましてや、圧倒的な力を持つ人狼が居たならば…
( ノーラが人狼だったなら )
カタカタカタカタ
時計>>2:277は狂ったように時を刻む
崩壊の時までは後僅か。 ]