人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


舞踊家 ソマリ

[切れた箇所から吹き出す鮮血はそのままに。
断った舌は彼の口内に残されたまま。]

  … ひゃ、ふぅ。 ひ、ひ。 …

[舌が無いのでうまくしゃべれない。
夥しく溢れる鮮血は垂れ、浴槽に張った湯を血に濡らす。
水面に混じった朱は、すぐに吸血種を誘う芳香へと。
浴室に鉄錆の匂いを充満させてゆく。

再び唇を合わせることで彼の口を塞いだ。さぁ、謝肉祭の始まり。]

(338) 2013/10/03(Thu) 00:59:04

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