[切れた箇所から吹き出す鮮血はそのままに。断った舌は彼の口内に残されたまま。] … ひゃ、ふぅ。 ひ、ひ。 …[舌が無いのでうまくしゃべれない。夥しく溢れる鮮血は垂れ、浴槽に張った湯を血に濡らす。水面に混じった朱は、すぐに吸血種を誘う芳香へと。浴室に鉄錆の匂いを充満させてゆく。再び唇を合わせることで彼の口を塞いだ。さぁ、謝肉祭の始まり。]