あれは░▓年前のこと……。
友人の一人が「水車小屋から女の人のすすり泣く声がするのを聞いた……」って言うから、
確かめに行ったんだよ。夜中に。
廃れた水車小屋だから人なんているはずもないって思ってたわねえ。
ところが……。
確かに聞こえたのよ! 女の人のすすり泣く声が!
おそるおそる小屋の中を覗いてみたんだけど誰もいなくて、
不思議なことに古くさい 紋付袴 だけが残されていて……。
慌てて帰ろうとしたら何故か友人の一人がその服の虜になっちゃって……正気に戻すまでが大変だったのよ。
後日、「あの声はもしかして放置された服の怨念!?」という話も出たけど、
真相は未だ、闇の中……。
[結論:物は大事にしたほうがいいかもね]