人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 ヤコブ

[ソマリアランが飛び込んでこなければ、死んでいただろう。
彼が突き飛ばしてくれなかったら、身体はふたつに断ち割られていたはずだ。
それでもなお長剣の切っ先に捉えられ、胸に刻まれた傷からは赤が溢れ出している。

他の者らに助け起こされながら、視線は襲撃者から離れなかった。
その顔。その目。その動き。
砕かれた思考が取り留めもなく頭の中を飛び回る。]


 親父…?
 親父、なのか……?

[思考の欠片が震える唇から零れ落ちた。]

(338) 2014/03/28(Fri) 15:01:15

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