具体的には、王子の自由に出来る土地を自治領という形で俺に下賜して頂きたい。
出来れば公式の書面にして貰えると。
領地と言っても、広大な土地は望みません。
吸血種に害をなす者が立ち入れない土地…、それが目的ですから。
もし禁を破って手出ししようとする者があるならば…俺が火の粉を払いましょう。
それは貴方でも例外ではありません。
[そして毅然とした態度で守り刀に着いた血を払い、腰に差す。
挑むように紅い球体を見つめながら、男はEsに入隊してひと月ほど経った頃に交わした会話>>1:-228>>1:-229を思い出していた。]