[スマホを充電スタンドの上に置き、小さく息を吐く。視線の先には、翠色の正八面体と、翠と銀の腕輪。『フラクシヌス』から持ち帰った、確かにそこに行った、という証]……一個だけあった、進めないまんまだったこと。なんとか、先に進められたぜ。[小さく呟き、正八面体をつついて。それから、立ち上がって窓を開けた。ふわり、吹き込む風の感触が心地よい]