――あの。さしつかえなければ、そとのことをおしえていただけませんか?わたくし、そとにあまりでたことがないのです。[はにかんだように笑う顔の、薄藤色の瞳は好奇心に輝いていた。それから彼女と友誼を交わし、父母に連れられて彼女の住まう集落にも足を運んだ事もあった。成長するにつれて修行の時間が増えると、会う機会は随分と少なくなってしまったが。*]