― 回想・教官時代 ―
ああ、約束したからな。
もしかして、嘘だとでも思ってたのか?
オレは、真実を黙っている事はあっても、嘘をつくことはねーぞ?
……滅多に。
[飛び上がる勢いで喜ぶカレル>>290に、笑いながらそんな事を言った。
付け加えられた『滅多に』というのが一番曲者なのは、おそらくその場にいた面々全てがその時点で既に知っていた事だろう。
滅多に嘘をつかないが、極々稀につく嘘は本当にタチの悪い代物ばかりで、それに当たると酷い目を見る者が多かった。
のちに、帝国で寄生先認定されていた、リエヴルのように]