[弱気な言い訳をした結果、アイグル少佐に長々とお説教を受けた挙句、しょうもない尉官として顔を覚えられるハメになってしまった。
ああツいてない。ツいてない。当時の私もそう思い、今の私もそう思う。
彼女と同じ船か、もしくは指揮下に下ったが最後、腐った性根を叩き直してやる!とでも言われそうで。…何となく。私はアイグル少佐が苦手だ。
…或いは、どこか彼女には自分の奥底まで見透かされそうで怖い、そんな別の部分の"怖い"もあるような。そんな気すらするなんて。それこそ誰にも言えない。
少佐が怖い、怖いとは日常的に同船した船員を適当にとっ捕まえては口にしているので私と話をすれば直ぐに知れることだろうけれど。
そうそう顔を合わせる機会のない上官の出自>>127など私には知るべくもない。*]