……助かった事は、助かった、けど。
[魔力を求めて蠢く蔦に囚われ、いろんな意味で危機に瀕して。
どうにかそこからは救われた──と言っていいのか多少悩むが、とにかく脱する事はできたものの]
……どうしましょうね、これから。
[それを考えると、頭がいたい。とにかく頭がいたい。
一度は落ち着いたはずなのに、なんだか息も切れるし、妙にくらくらする]
……傷の手当……しないと……あと、着替え、なんとか、しなきゃ……。
[やるべき事を口に出して数え上げるものの、やっぱり思考は上手く回らない。
ぼんやりとした感覚は、何かに酔った時に近い感覚で]