お互いに、……な。[右手より血を流すマリエッタ>>315に重苦しく告げて、短剣を持った手を引くと同時。言葉に呼応したかのように、水の刃が崩れ落ちた。もともと長くはもたない術だったが、戦闘前の消耗でさらに持続時間が減ったためで]左手の剣も落としたかった……。[ぼやく眼前、マリエッタを取り巻く力の流れが変わった。周囲を薄く漂う漣が、巡る、大きな力にぶつかって、やたらとうるさく騒ぐ]