人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


影の軍師 アレクシス

― 現在:首都ブラバンド ―

『今回の件、アレクシス殿はどう考えるのですかな。』

[シャンデリアの輝きの下で、政治家の指輪がいやらしく光る。
豪奢な造りのテーブルの上、パンやスコーン、そして葡萄酒が並べられている。蜂蜜やジャムなど、四季折々の贅沢が煌めいている。一見華やかに見えるこの食卓。その下では一体幾らの農民たちが汗水流した事か。
アレクシスは葡萄酒を口にしつつ、政治家の問いに優美に微笑んだ。]

 周囲諸侯や国民への心理的な圧力を兼ねているのですよ。
 また、あまり南方の田舎人とはいえど、備えはしておくべきでしょう。
 彼等だって馬鹿ではありませんから。

[長い髪がグラスの中に触れぬよう、軽く髪を掻き上げる。
よく肥えた政治家は、ふぅん、と鼻を鳴らす。訝しげな表情から、その言葉だけで納得したとは到底思えない。
でなければ、アレクシスがここに呼ばれるはずがないのだから。]

>>0:24 王府としてはシュビドの鎮圧は、先日出した鎮圧軍だけで充分過ぎると考えているんだが。また、巫女姫を最前線で送るなど、王府軍としての信用問題にも関わるんだがね。
アレクシス・ユレ、貴殿はそれを看過したのかね?』

(336) 2015/03/08(Sun) 17:59:02

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