[ゾフィとはそれから幾らか言葉を交わして。
もしも思い出>>331について尋ねられたなら、
その初めてみた人形劇の記憶を話したのだったか。
コッペリアと…オリンピア。相棒だという人形達の名を思い出す。
どちらも、美しさゆえに妄執に取りつかれた男に愛された人形だ。
もしも彼女たちに魂が――…心と言葉があったなら、どう思ったか。
鞄の中、見えなかったゾフィの相棒達の貌も、美しいのだろうか]
また会える機会があれば、いいな。
彼女の云う通り、“縁”があるなら、嬉しいが。
………ああ、そうだ。
例の件、彼女達ほどの腕なら…頼んでみようか?
[ふと、あることを思いつく。
ゾフィの名に反応した後、ちがうの?? と、きょとんと首を傾げる
白い犬の頭を、くすりと笑って一つ撫でた。
受けてくれるかは分からないが、機会があったなら、
ゾフィとその相棒たちに頼んでみようか]