― 黄砂の村 ―[様子をうかがっていれば、エレオノーレとの話が終わりこちらへ近づいてくる気配がする。ジークへ断りを入れ、むすっとした顔で寝台脇の椅子に腰を落ち着けた。]――― おう。入んな。開いてるぜ。[扉を開けに行く気はなく、声だけを外に投げて寄越した。]