― 電脳都市エクス ―[天使の首に腕を回し、横抱きに支えられたまま、浮遊感に身を委ねる。この感覚は好きだ。ほとんど官能的なまでの愉悦がこみあげてくる。味をしめてしまったか。] 好いな。[それだけで、ジークムントには伝わるだろう。早く帰りたいと言い出すかもしれないが、もう少しつきあってもらう。]