― 第1エリア・面会室 ―
[どのようにして銀羊号副艦長にしてアースガルド将軍である彼女との面談は終わったか。
穏当な雰囲気の中、とはいかないだろう]
では、引き続きよい航海となるよう、期待したいものですな。
[そう言って笑い声を上げようとした瞬間]
は……………あ………っつっ……………!
[脳天を突き抜ける痛み。]
(こ、こんなときに…………)
[彼が数年前から悩まされている、病。]
(く、薬を…………)
[という呻きは明確な言葉にはならず。]
医者を…………医務室へ…………
[などという誰かの叫びが聞こえたか聞こえなかったか…………そんなタイミングで、彼の意識は体内のメディ・コ・ナノマシンが緊急使用した麻酔剤によって、シャットアウトした]**