人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


騎士 ヤコブ

[それでも、体は理解していたのだろう。
遠くで微かな異音が鳴るのを耳にして、咄嗟に横へ飛びのく。
先ほどまで立っていた空間を、矢が貫いていく。

躱せたのは直感と幸運のたまもの。
そして、陽動の一矢だったゆえ。

矢が飛来してきた方を向けば、目の前に騎馬と剣があった。
半人半馬のセントールもかくやという見事な人馬一体。
正確無比な、冷酷と非情の意思が形になったような、剣の軌道。]

(335) 2014/03/28(Fri) 14:58:18

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