― どこか・カレルに ―
[カレルを探していた。いつだって、どこにいるか分からない。今回はもしかするとクレステッドと一緒にでもいたのだろうか。
見かけると近寄り、正面から向き合う。
しばらく顔を見つめていたが、ふっ…と笑い声を掛ける]
やぁ。ルージュの鑑定師。
ゲーム…終わったな…。
[そうして、話し易い位置にお互い移動できるよう促す。隣に座ると、空を見ながら言葉を紡ぐ]
なぁ…今回さ。敵陣営とかに無理やり分けられて…
「狂った」鑑定師とか…呼ばれて…さ…。
正直あの呼び方どうかと思った。
私はカレルと同じ力を持って、それがルージュに属するのかブランに属するのか…その違いだけで…
カレルは私と同じ存在だと…思ったんだ。