[夜陰に紛れるように、首都ブラバンドを出立する一団の影があった。その数、400強。かつて白銀の戦乙女《フィオン》の元で戦い、彼女の遺志を継いで、最後まで巫女姫を護らんとするメレディス率いる王国騎士団の精鋭と。当代巫女姫その人自身が。人々の意識がオプティモに向けられている隙を縫い。ナミュール北西に位置するドルマール神殿に向けて、密やかかつ迅速な移動を開始した]