―ミリアムとの出会い―[水の守護者の集落は閉鎖的である。誇り高き水の精霊の血を受け継いだ守護家はそれを矜持としており、清らかな水が豊富に使える事は集落に住まう者達に豊かな生活を齎した。それはいつしか自分達のみでも十分に生活出来ると思わせ、集落には招かれた客人か、決まった者以外はあまり人が訪れないようになっていた。勇者に力を貸した精霊の特徴を色濃く受け継いだ似た女子は、片手を超えるまでは病気や大怪我などをしないように、輪をかけて過保護に育てられた。]