― 願い ―[>>#2男は手の甲を守り刀で切り、王子の心臓に己の血を垂らす。その心臓はドールが捧げ持ち。血のように紅い球体が、願いは何かと、男に問うてきた。背筋を伸ばし、堂々と言い放つ男の願い。]―俺の願いは、「吸血種が何者にも脅かされぬ居場所を作る事」です。.