……って、ちょ!
パッペル!?
[真白の思わぬ行動に、上擦った声が上がる。
妖精はててて、と数歩駆けた所で立ち止まってきゅきゅう、と鳴いて、また、ちょこまかと走り出す]
て、まて、こんな訳わかんねぇ場所で……!
[どこに行く心算なのか、と。
言葉続けるよりも、その後を追う事に意識を向ける。
真白の妖精は、青年と深く共鳴し、心の奥底に秘められしものを垣間見る事が叶うもの。
その共鳴故に、青年の戸惑いの奥の想いに──確かめたい、というそれに気づいたから。
だから駆け出した、とまでは、気付く余裕はないけれど。**]