( 軍に合流する命令は受けていませんが…さて、どうしたものでしょうか。)
[ 今度の事態を奇貨として、普段不遇を強いられている南方貴族>>317としては協力しない理由はなかった。
そして同時に民衆が自らの手で立ち上がるという民主化についての知識が彼らには欠乏していた。
正確に把握していなかったというよりも理解ができていなかったのだろう。
民は常に不満を抱き責任を取ろうとしないものであり、自分の生活の為に暴れてもそれ以上の視野を持っていないという貴族らしい管見が、彼らに掬われる自分らの足元の問題を同時に孕んでいる事に気付いていなかった。だからこその余裕でもあり、様子見でもあった。*]