人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


瞬槍 リエヴル

― リンドブルム家 ―

[亡き兄からの届け物がある>>321、と。
 そう、伝えられた時、彼女アイリが感じたのは戸惑いだった。
 訪れたのは未だ年若い女性で、それも戸惑いを深める要素となる]

 「アイリス・リンドブルムと申します。
  ……座ったままで、ごめんなさい」

[そう済まなそうに返す姿は、一目で身重と知れるもの。
 礼の後、伝えられた要件>>322に、ひとつ、ふたつ、瞬いて]

 「ええ、勿論ですけれど……一体、何を?」

[そう、問いかけて。
 返された子守唄、という言葉に、はっと息を飲んだ。
 そのまま、声一つ発することなく、歌われる子守唄に聴き入る。

 おぼろげな記憶にしかない、母の子守唄。
 兄が覚えている、と言っていたから、ちゃんと教えてとせがんだ日々がふと、呼び起こされる]

(332) 2014/04/13(Sun) 22:43:26 (tasuku)

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