[>>322幼馴染の言葉を聞いて何事か考えている様子のユーリエ。
自分に水を向けられれば、男はきょとりと目を瞬かせた後に暫く考えて。]
…あぁ。
そうだな、先ずは苦手な聖銀で自分の身体を傷つけた挙句に、大量の血を意識のない状態の俺に与えてくれた無茶する馬鹿親に文句を言ってやらないと気が済まない。
それと妹に連絡を取りたい。
あいつにとっては俺は行方不明のままだからな。会う事はないにしても、ケジメはつけておきたい。
……後はまぁ、他にも約束があってな。
[口にしてみて、自分は思っている以上に生きたいと思っているのだと気付かされ、男は苦笑する。]
何だかんだで、取り敢えずそれらが終わらねぇ事には死ぬわけにはいかないな。
…まぁ、生きたい理由なんて色々と出てくるものだとは思うぞ。
――それは、人間とも重なる部分だとは思うが。
[少しは答えにはなっただろうか。
ユーリエの瞳を見つめ返す。*]