― 金馬号の船医 ―
[金馬号の船医は、意外と口が回る。>>310
名前は出さなくとも、身体的特徴は口にしただろう。出身地はテオドールが言わないからわからない。―だけど、多分船医は。]
「野郎、サンストーンなんて持ってやがってよ。
武器にも開発したバイザーにも仕込んでやがる。
俺ァ、アイツの出身地はソールじゃねぇかと思うんだよなぁ。」
[そんなことを話の流れで、ぽつりとどこかで漏らしただろう。
たぶん、テオドールがいれば、「なんで漏らすんだ!」と怒っていただろう。生憎、船の中で今頃エンジンの指揮をしていただろうが。
テオドールの指輪のサンストーンの話をしなかったのは。たぶん、船医がその指輪の意味を知っていたからだろう。*]