全て受け止めて、受け取って戻れ。 戻ったらいずれ、お前さんが見てきた景色の話を聞かせてくれ。 タクマも喜ぶだろう。 あまり喜んであいつに歌われちゃ大変だけどな。[さて未成年だったシュテルンは、彼の養い親たるタクマの鼻歌を聞いたことがあるだろうか。どちらにせよ噂くらいは聞き知るだろう。なんといってもウルケル海軍に名だたる名物のうちのひとつだ。冗談の口調で引き合いに出し、ゲオルグはゆっくりと若者へ目を*細めた*]