― 旗艦ヴァンダーファルケにて ― ……ウェルシュ?[現れた彼は、随分と具合が悪そうだった>>292兵に付き添われてきた様子に、驚きを浮かべ思わず立ち上がる。傍らに歩み寄り、まずは大事に座らせたが、] 悪いなら呼びはしなかったものを──…[自分から向かった、と。苦い表情で告げて、少し久しぶりに見る若者の顔を見た。手紙の遣り取りはしていても、顔を合わせるのは久しぶりだ。先のストンプ候の葬儀以来ではなかろうか。一瞬のうちに、そんな物思いが脳裏を過ぎる。]