[カークへの手紙を出さなかったのは、 きっとまた近々会えるとの予感ゆえに。 その予感は外れてはおらず、彼は数年たたず姿を現した。 州都に故郷の風を連れてきてくれる唯一の存在。 次に顔を合わせることが出来た時には―――、 それが戦場とは思いもよらないが、 共に剣携え並び立てるものと、そう信じていた。]