でも、君も彼女も嘘をついているようには感じなかった。
君は……
[シスターのように皆に名乗り出るつもりなのか
そう言うつもりだったが、すぐに思い至る。
ただでさえ対象は死んでいる。
それにこんなことを皆には言いづらいのだろう
知られたくないだろう、と。]
人狼に狙われないように、気をつけて。
もし、左目に、兄さんと違う映り方をする人がいたら
……君の信頼が出来る相手に言うといい。
ぼくからは皆には黙っておくよ。
[そう言い切れば、近寄って
労いのつもりで肩を叩こうとした。
それ以上話が無いのなら、先に出ていくだろう。
伝えられたばかりの情報に思考の多くを使いながら。]*