[>>319 戦線の後方にいたダークエルフがヴェルザンディの死を目視で確認したと同時。
背後からの奇襲―――しかも竜つきであることに気が付く。
これには流石に舌打ちした。
完全に騎兵により背後をとられたオークやゴブリンたちが屠られてゆく。
応対するために背を向ければ、後ろの賊軍に刃を突き立てられ一体、また一体と数を減らした。
人間の指揮官も、その攻撃で命を落とす。
状況を確認したダークエルフは、他の二人に合図を送ると、交戦している兵はそのままに戦線を離脱、山の中の木々の間の闇に溶けるように消えた。*]