― パン屋の近く ―
いえいえ、こちらこそ毎度ありがとうございます。
[青年からすれば、村の中だけに限って言えば一番の客。
青年も医学の知識は少しはあるけども、何せ住んでるのは町の外れ。それに青年の中ではまだよそ者意識は抜けていない。
そんなところよりも、やはり馴染み深い教会で診てもらう方がきっと、村の皆にとっても気易いだろう。
そんなことを考えつ、神父の注意の言葉に瞬き>>254。]
……って、やだなぁ、神父様。
夜道ったって、ここじゃそんな危ないこともないでしょ?
それにほら、夜の散歩には悪くない暖かさですし……ね?
[あはは、と笑って答える。
昔住んでいたような、治安の悪い町ならともかく。
この村に不埒者がいるとも思えず、また、危険な野生動物が出るとも聞いてはいないのだけども。]
それじゃぁ、また夜に。*