[―――と、そのとき。不意に背筋に氷を入れられた気分になって、びくりと背を伸ばした。慌てて周囲を見るも、そんな悪戯しそうな奴はいない。いや、この感じはそんなもんじゃない。今まで感じたことのない気配に、吐き気がする。] なんだよ。 なんなんだよ。[呟きながら周りを見回す。その視線が、ふいと森のあたりを向いた。]