[ヤコブが立ち去った後、火掻き棒をソファのすぐに手の届く場所に置くと。ペーターが包まっていた毛布を頭から被り、膝を抱えて座った。
そうして毛布の中で俯き、顔を見せぬままパメラに話しかける]
……庇ってくれて、ありがとうございます。
でも、パメラさんまで危ない目に遭う必要……ないです。
[もしかしたら、ヤコブに目を付けられるかもしれない]
パメラさんも聞いていたと思いますが、わたしは、ここにいることにします。
ここなら人の出入りもあるし、何かあっても逃げる場所、ありますから。
[パメラはどうするかとは聞かない。
彼女に傍にいて欲しいけれど、それを口にすれば自分の浅ましさを思い知ることになるから。
だから顔を隠し無言のまま、子供のように膝を抱える**]