― 戦場 ―相変わらず、やたらに頑丈だな![槍の穂先は胴を霞め、僅かに白い軍服に朱を滲ませている。けれど痛みなど感じなかった。高揚し、力を迸らせる金褐色の戦士。焦がれ望んだ熱が目の前にある]だが、こっちも、前よりゃしぶといぜっ![長大な剣は地上では手に余る。けれど、その重さを感じてもいないように、彼は再びツヴァイヘンダーを揮う。今度はローシェンの立ち上がったばかりの右足を狙った低い軌道で*]