[村で生まれ村で育ったオットーだったが、パン作りの修行の為に一時だけ村を離れた事があった。修行の為に過したその村でオットーはある人狼に出会い恋に落ちた。彼と離れるぐらいなら死んでしまいたいと思っていた。
けれども、その人狼と別れてオットーが街から村へと帰ってきた時。ヤコブの顔を見て生きていて良かったと思えたんだった。
大切な幼なじみ。素直に思いを口に出来ない自分の気持ちを汲取って大事に優しく扱ってくれる。甘えていると思うけれどもヤコブの優しさは有り難かった。
もしも、自分がした馬鹿な事を話したらどう思われるだろうか。素直に話して楽になってしまいたいようで今度こそ拒まれてしまうんじゃないかと凄く怖い。ヤコブの全てを自分は知っている訳ではない。
でも、僕はヤコブの事を。]
ヤコブ、有り難うな。