気が利くな。助かる。[礼を述べて立ち上がる。さてどうしようかと、少しの間壁に身をもたせ掛けて辺りの様子を眺めていた。そうこうするうちに、後輩同士の手合わせやらが始まるようだ。誰かが窓を開けたのだろう。春の風がやわらかに吹き抜けた。心地良い]