―独白―
[絆や希望を破壊するのも好きだった。
希望を持たせれば、いい音を立てて壊れてくれるのではないかと思って。
絆を結べば、裏切ったときにいい色で絶望してくれるのではないかと思って。
いつ来るとも知らない愉しみに、惜しみなく根回しをしていく悪趣味な人狼。
強い快楽を得られるなら、努力は怠らないタイプだったから質が悪い。
菓子を狙う賊に苛つきながらも相手をしたのも>>0:199。
船前で見つけた子供に希望を与えるような真似をしたのも>>75。
全部全部、自分の快楽のため。
そんな理由でいたものだから。
2人が急にいなくなったときは、裏切ったことを憤るより、もっと根回しができなかったことを悔やんだものだ。]
[嫌だよう。嫌だよう。やりたくないよう。]
[誰も傷付けたくないよう。何も壊したくないよう。]
[そう叫んで泣いているのは誰なのか。]
[耳障りな