[見知った顔ではない。簡単には覚えないからこそ、大切な相手の顔は忘れない。それなのに…よく知る、忘れようのない者とすれ違ったような、言いようのない違和感がその身を駆け抜けた。]…今のは…!?おい!ちょっと…![振り返った時、既に。傭兵たちの列に紛れてしまったのか、その者の姿はかき消えていた。]*