[>>267自分よりも母を、というならば喜んで差し出す。
しかしもしも二人が婚姻を結んで野茨公が自分の身内になるという未来があったとしたら、自身を戒める軛など力任せに取り払って自由になりたいと望む事だろう。
――実際には既に、遠縁と言う縁で結ばれているのだが。]
…俺が野茨公のお相手など恐れ多いです。
興味をお持ちのようでしたら、是非母を。
お二人が並んでいる姿はさぞや絵になるでしょうね。
[揶揄めいた視線と言葉には再び笑顔を張り付けて応じる。
作りものの笑顔に目を向けず、言葉のみ聞いていれば非礼には当たらないだろう。
変に頭を使うのは男の得意とするところではなかった。
>>311母親がそれに乗り気なようであれば、数歩下がって二人に囲まれるような場から離脱を図ろうと。
>>274その姿をアレクシスに仔兎のようだと揶揄されていると知れば、誰が仔兎だと烈火のごとく怒るだろうが。**]