でも、ま 償う理由を得られたってなら、精々償うことだな 場合によっちゃ、赦されるかもしれねえぞ?[そんなの、今からではわからないが。それでも無責任なことを言うのは、希望を破壊するのが好きな人狼のクセとでも言おうか。恐らく自分は赦さない殺さないだろう。彼女の中で響く警鐘は聞こえない。護りたいと、差し伸べる手に気付けない。手を染める赤は、どんなに拭ってももう落ちない。重ねた罪は、なかったことにはできない……――。]