[扉の方から声が聴こえた。>>307 何が「危ない」のか思考する前に、契約者の声が飛ぶ。 『サシャの魔法だ、危ない!』――と。 武器を地面に刺して、生まれた影の手が伸びてくる。 彼女の魔法は、アヴェの片足を握り潰すものだった。 だから。何も知らされぬまま伸びてくる影の手を攻撃魔法だと捉えるのは、必然といえよう。]っ![銃口を扉に向け、炎弾を発した。 影を打つか、それとも扉の方まで届いたか。]