― 少し前 ―
[柔らかく撓む眼差しに、胸の内を擽られ頬が綻ぶ>>324]
ほんとうは、さっきのドレスの方が良かったけど。
これも、私にとっては貴方の色の一つだから。
[けれど珍しく言葉を濁す様に、彼の方へ手を差し伸べ]
少し、……なぁに?ルート。
[するりと腰を抱かれ、こちらへ傾ぐ体躯に目を瞠る。
恭しくも堂々と、白銀に綾なす薄紫の花に口づけを落とす所作。
まるで何かを暗喩するような行為。]
……何か、凄く。いま、
恥ずかしい事を、されたような気が…?
[隣に立つ彼にだけ届くよう、小声で零す]